事前準備の難しく、環境要因が多いキャリアを支援します。
キャリアインタビュー ゲーム×学びのファシリテーター伊藤哲之輔さん
今回はゲームを用いた研修を会社で実践されている、ゲーム×学びをテーマにファシリテーションされている伊藤哲之輔さんにおはなしを伺いました。
写真:オフィスにてお話を伺いました!
本当色々だよね。「これのテーマ学びたい」と思って取りにいくか、ふとこれは足りなかったと気付いて取りにいくかが多いかなと思います。
あまり偶発性には任せず、明確なニーズがあっていくケースの方が多いですね。
先日はエンジニアにとっての良い勉強会を継続する方法について興味がありコミュニティマネージメントを学ぶ会に参加してきました。。
難しい質問ですね。結構いろんなパターンがあるような。
まず自分がやりたい事を実践している人が身につけている知識や追っている情報が1つ興味の対象にあると思います。世の中的に身に付けておくといいキーワードみたいなものがあるじゃないですか。英語とかも例えばその1つですけど。そういう色々ある中でどれもこれもやるわけにはもちろんいかなくって、気になっている人がやっていたり、その人のベースにこういうのがあるらしいから知っとこうとかっていうのは1つの動機にはなりますね。
意外だったのは、なんであの人話がうまいんだろうと思っていたら実は演劇を学んでいました、というようなケースですね。
これは自分の悪いとこでもあるなと思っている部分ではあるのですが、どうしても人の後ろを追っかけちゃうみたいなところはあります。
疲れてる時にFacebookとか見るとあんまよくないみたいなやつね。イベントの告知とかバシバシあげてくるじゃないですか。いいなとか思ってします。
なりますよ。普通になんかいいなって。
行く体力がこっちはない状況で見ると余計そう思う。
後、自分でもそのイベントやろうと思えば出来るのになって思う時もありますよね。ちょっとよくないなと思ってる。それ気にしたら絶対負けだと思ってる。そこを突き詰めちゃう。
イベントはあふれるほどあるのにそんな事いちいち自分の気持ち関わってちゃあ、ちょっとモチベーション的にはよくないなと思う。
明確に勧めている場合は気になりますよ。尾澤さんも絡んでらっしゃる教育心理学やモチベーション学ぶ12の理論は読みました。イベントに参加はせず自分で読むかたちになってしまいましたが。
例えば川鯉さんとか自信持ってこの本はおススメだと喋るじゃないですか。明確に自分の中で消化できていて、人にお勧めできるっていう状況はちょっとうらやましいかもと思う。
そうですね。やっぱその人と自分をちょっと比較した時に、自分にこういうとこが足りないんだなっていうのはうっすらわかってるんだけど、なぜ足りていないのか、どうしたらそれを身につけることができるのか明らかになる時ってあるじゃないですか。「だからか」と気づくみたいな。例えば声の出し方が気になっていたら、うまい人が習得した過程を知ったならじゃあ俺もそれやっとこうみたいな。声の出し方もトレーニング可能だと知れることがすごく大事で。
僕にとって勉強すればできるようになるっていう世界感は教育の基本だと思うのね。仮にそれで困ってる人がいたら「じゃあこれやればいいよ」って出来るって事じゃん。
常に考えちゃってると疲れちゃうけど、でもそういう場に行って明らかに効率的に学べるよっていう事がわかったらやったらいいじゃんってなるよね。
そこはすごく大事にしてるかも。特に学習塾でずっとやってきた経験もそこがかなり大きかったんです。具体的にいうと大学受験では、ある科目を教える内容は決まってる。範囲の内容全部学べばおしまいじゃないですか。要するに教え方の勝負でしかないんですよ。
そうそうそう。いわゆる大人の学習と違って限界があるから。そしたらどう上手く教えるかは上手い人のパクれば教えられるんですよ。そこちょっと拡張すればいいわけですよね。それでいうとエピソード的には僕は結構先生のモノマネとかをよくしてましたね。
いい教わり方をした方が全然効率がいいので。
例えば国語が本当できなかったんですよね。まあひどかった。センター試験とか5択とかあるじゃないですか。だいたい2個に絞るじゃないですか。既に正解がなかったんですよ、その中に。自己流でやっていたからというか、教わっているはずなんだけどたぶん話聞いてなかったりしていたんでしょうね…
そういう感じでしょ、滅亡的って。なんだけどこうすれば解けるよって教わった瞬間もう全然余裕。
そもそもこういう事を考えないと解けない問題だったんだって事を知るみたいな。教えてよ早くみたいな。
そうそう。もったいないにもほどがあるから。でもそういう事で詰まってる人っていっぱいいるでしょ。それは別に大学受験に限らず。
でも根本的にそんな事って世の中になくないですか?自分の場合は課題を感じて学んでいる。研究者なら自分で問題設定ができるから違うのかもしれないけど。
それはありますよ、もちろん。特にこの異動で人事に入ってくるっていう中では、結局他にやれる、できる人がいないから俺やりますけどみたいな感じとかっていうのは多かったように思います。
SEになった時も先に誰も取ってない資格みたいなのを先に取ってしまって、「みんなできないと思いますけど、僕これできますけど」みたいな感じ。そんな生意気な2年目だったんだけど。
XML マスターという資格があって、わりと新し目に出た資格だったんですよ、当時。「そろそろXMLだよね」ぐらいのテンションだった頃だったので、周りみんなよく知らなかったんでちょっと意識してそこは取りにかかってましたね。みんなできないみたいなとこ。そこからそこの掛け算みたいのを始めるようになって、単発の資格だけだったらそれは後から誰かがすぐ取りに来るから、これとこれを組み合わせた時にはもういないでしょみたいな状況をできるだけ作るようにしてましたね。
変わんないと思いますよ、それは。LEGO(R) SERIOUS PLAY(R) のファシリテーターは日本国内でもう400人いるんですよ、これできる人。その中でこれ掛けるこれができる人ってのは面積体積って考え方でやってかないとねっていうのは常に。癖はそこら辺から来たかもね。数学できるけど文系とか、そういう。これも1つの悩みでもあるんですけどね。自分がやりたいことを学ぶというより組織の中で足りないことに目が行ってしまって都合の良い人材になってしまうんじゃないかとは思っています。
そうそう。ニーズを追いすぎちゃうところがありまして。これ誰もやってないから誰かやってよみたいなところを拾いがち。別にそれ自分得意ってわけじゃないんだけどと思いつつ、拾っちゃう時あるから、これはちょっと悩みの1つ。まさに今やってる仕事がそうで、エンジニアのバックグラウンドがありつつ人事畑に興味や知識・ノウハウがある人って百何名いる会社の中で僕しかいないんですよ。
それいないからお前やってよって話になっちゃうんだけど。僕としてはもっと伸ばしたいのが別にあるんだけど、これができる人がいたらいいんだろうなって声が聞こえてくると、やろっかなみたいな。20代は必要とされていることをやって信頼作っていくというプランでいいと思うんだけど、40代以降そのままの自分に何が残るんだろうなっていう感じです。
もうちょっと本当にゲームとかを突き詰めて、自分でゲーム作りたいです。現場で必要とされていることではなくて育成で本当に必要なことが伝えられるようなゲームができたらいいなって思っています。
そうですね。だから会社からやれと言われてる事は採用、やりたい事は育成など違うこともある。副業はわりとあるべき論の1つとして、育成の実践をもっと積みたいならじゃあ副業でやりゃあいいじゃんと考えています。
そうそう。もし仮に売れるゲームが作れてしまったとしたら、税金とか厄介事が発生してしまうと思っていて、事前にそういう話を通しとかないと面倒くさいんで手続きだけでも出しておいた方がいいかなっていう。
やっちゃうかもしれないし、いつでもやってって言われたらやるよって動けるようにはしておきたいので。
勉強会とかよく行くから「月間で何万円ぐらい使ってるの?」みたいな事は聞かれることはありますね。僕結構無料のばかり行ってるんで実は費用かかってないのは多いですよ。
何らかの認定がもらえるものとか、一週間近くかかるものについては時間・費用ともにそれなりにかかってしまいますね。
でもその辺を取りにかかってるのはだいたい半期に1回とかなんで、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータとか40万ぐらいかかってるんでああいうのはちょっとやばいですけど、それ以外は10万切るのが多いし。そうですね。数万円するものは多くて半期に一つくらいに調整してます。家族のこともあるので自分だけで判断できるものではないので…。
まだ肩書きみたいなのをとりがちなんですよね。そろそろやめないとなとは思うのですが。それがないと頼まれなさそうと自信がないころは肩書きをとることの必要性を感じていたんですよね。