今回のキャリアインタビューは、「ファシリテーター、企業研修に携わっている高柳謙さん」です。波乱万丈な会社員を経て、人からの紹介、お誘いを受けて転職するなかで、ある転職面接にて自分のファシリテーションスタイルが求められるものに答えるスタイルから自分のやりたいスタイルを見つけていきます。持ち前の人脈づくり力を生かしてフリーランスに転向していくキャリアを一緒にみていけたらなと思います。
企業研修内製化コンサルタント、企業顧問ファシリテーター、Management 3.0認定ファシリテーター
研修内製化のファシリテーターとして企業内での「研修」を知識の習得の場としてだけではなく、個人が、チームが、組織が活用できる研修になるように提案しています。企業の中では研修は現場がよくなるための関係性の再構築ができる場として、時には失敗できる場として機能していくことが大事だと考えています。 個と組織を包括して捉える中でManagement 3.0を学び、研修を組織を改善するアプローチとして活用しています。
本記事は、イベントで会話された内容を元にまとめたものとなります。
ファシリテーターとは
会議や研修などの場において円滑に進める進行役。最近ではアクティブラーニングといった参加型の研修・ワークショップが増えてきている。目的やゴール、人によって異なるが、そういう場において参加者の主体性をうながし、新たな価値を生み出したり、気づきや学びや相互理解などにつなげるためにいろんな形で場を支援していく役割です。
<ポイントとなる部分を簡単にご紹介>
基本的に受け身で相手が望むものを叶えていくスタンスだった高柳さんですが、新卒2年目にして後輩を育てることに挑戦します。自分が新卒で入った会社が業績が悪いと入社してから気づいたものの翌年も新卒が入ってきました。業績が悪い中会社として研修などがちゃんと整っていないなか、自分が体験したような辛い目に後輩をあわせたくないと思いう理由から後輩を育てるを率先して行っていきます。そのあとに入った会社でも新しいサービスを作ろうとしているにも関わらず未経験でもとってしまう会社に対して動きます。そんな風に人と関わることで感謝されることもあり、人を育てることに興味をよりふかめていきます。
お客さんの会社に常駐することが多かった高柳さん。月に1回しか帰社しない状況だったので自社の研修には受けることができず、常駐先の会社の研修も社外なので研修を受けることができませんでした。そんな状況から学びたいと思ったときに社外に学びの場を求めていきます。社外のコミュニティに色々参加していくうちにイベントや場に呼ばれるようになっていきます。こうしてコミュニティ活動を通して、人脈が広がりフリーでやってみる選択肢を自らつくっていきました。
高柳さんの場合、意図して教えてもらうよりも好きなようにできる場所を選んだのではないかもしれないが、自分で学ぶ方法を習得していっているし、求めに社外にもいっている。自分ができることを評価され、やっていくかたちをとり、できることをその場に合わせて積み重ねて増やしていっている。
高柳さんのキャリアは機会の波にまず乗ってみて、乗りながら考えていくスタイルのように思えました。その乗る過程自体も一緒に関わった人と楽しむかのように歩むそんないいかたが当てはまっているかもしれません。
ただ波に載っているだけでなく、新人を同じ目に合わせたくないといった思いなど仕事をするなかでの課題を見つけ、広げていったことが今につながっているんだと思いました。
なんでも受けるわけではなく、身を削るまでのことはしないポリシーだったり、転職面接を機にただ相手の要望に答えるスタンスから高柳さんらしいファシリテーションのスタイルが形成されていく様子がインタビューをしながら感じました。
ファシリテーターというと周りを巻き込むのが上手で話し上手なイメージが先行しがちかなと思いますが、真逆に人見知りから外部からみれるからこその観察力を生かしたスタイルというのはファシリテーションのイメージがちょっと変わった人もいるかもしれません。
共感する部分や自分だと違うかもといった感情を味わいながら自分はどういう風な価値観なのかを探って読んでいただけたらと感じます。
編集後記 2018/10/21 尾澤