上記イベントにて会話された内容を元に編集したインタビュー記事になります。
本記事は2)ファシリテーターの原点と学び方となります。
2)ファシリテーションの原点と学び方
人生グラフでいうと前のほうの大学以前のお話しから原点を探っていきます。
幼いとき親父が転勤族でした。小学校5年生で1回転勤して、中学校は10クラスの学校に入り、再度高校も転勤があって転校したのですが、小中それぞれ高校時も関係性ができている環境に入ることとなり、受け入れられるような振る舞いするしかなくて。
小学校の時、生徒会長を目指して地盤固めしていましたが転校となってしまいました。転校先でも再び目指すものの、その学校で地盤を固めていた生徒に負けてしまいます。再度転校してもまた挑んでそのたびに心折れるんですね。
今の自分と比較すると合わないように見られるけど、
やっぱ転校があったんでいじめもちょっとあったし、なぜ意地になって生徒会長目指したかの理由はいじめられないためだったかもしれません。
自分の中での意見もあんまりないので、対話の場を作るのは好きだけど、真面目なガチな討論とかちょっと苦手で。
でもそれまでのかたちで、ずっとだから基本的には人の輪に入らないための、もしくは目立つってのは守るためのっていうのをやってた気がしますね。みんながどういう事を望んでるんだろう、どういうキャラの転校生を求めてるんだろうっていった事に対して演じるっていう考えなので。
それがその逃げから取得したものなのかはわからないです。でもずっと人を見て、人の目立つとこに立ちたいと思ったのも同じかもしれない。
大学では芝居をやっていたので、その影響もあるかもしれないですね。芝居をやって今の喋り方とか確立されてるけど、っていうのがありますね。だからそんなに元々は明るくはないです。大学が1番ファシリテーターとしてうまく学べてたなと思うのは、感情の直結をするっていう演技の仕方をする先輩達だったので、俺そのメソッドだったんですね。自分は全然違う気持ちなのにそれっぽいかたちで見せるパターンと、本当に自分の気持ちをその状態にして演じるパターンの2種類あるんですけど、俺は後者の自分の気持ちを一致させた上で演技をする形だった。
だからこの辺から本当の自分はわかんなくなりました。自分の意見もないし、人に合わせる事での最高の価値を生み出す状態を出してきたので。インタビューアーの尾澤さんが実際に私のファシリテーションする場をいくつかみたときに場によって「話し方のスピードが違いますね」って言われた事がありますね。ITの人達と会う時はめっちゃ早口でしゃべるんですね。でもそれ以外で初対面の人がいる時とかはすごいゆっくり丁寧に話しますね。
1つの場のなかでキャラに一貫性がないってのはあまりやった事はないかもしれない、お芝居じゃないから。一応そのフェーズだけ通して。おそらく今日の雰囲気もまたそのひとつ。
場に合わせる、人に合わせる。もちろんファシリテーションのなかには1つのやり方が確立されてるタイプもいるのでそういう方とのやり方とはちょっと違う。
引っ張るかたちがいいって方もいるし、「誰々さんです」って言われたら「じゃあそれはこういう人ですね」っていうので。実はファシリテーターの系風っていうのは自分の中である程度整理してるんですけど、やっぱり引っ張る型ものであれば自信を持って引っ張ればついてきますよ。そういうのを望まれてる場所もあるし。
結局ファシリテーターって無理してやれる物じゃないと思ってるんですよね。
それは全くしないです。だから全然仕事が来ないですね。
基本口コミ。ブログなど書こうとした時期があったんですが、書いたら「その時点でのもの」となってしまう。色々な場所でいろんな形のファシリテーションをしたいと思っているなかで「こういうファシリテーターです」と書きたくなかったんですね。
受注した研修でテキストをつくってほしいと言われましたが、最終的に断りました。
あくまでその時点の物だし、それができた時点でみんなそれを目指してしまうと思ったからです。でも今年はファシリテーションのトレーニングをやりたいなと思ってます。それはあくまで自分の経験を棚卸しして、言ってた自分の「今の時点の高柳さんみたいなのがいいな」と思ってる人にとっては、学びになるように作る事があります。
そうですね。
「こう書くのがいい」ってのはあまりやらないですね。その時点でこう書こうってなるので、それじゃあやりたい事とはちょっと違う気がするし、なりたいなっていうかですね。
それは自分のためにやってる動きであって、人から言われた物に対してあまり断った事はないですね。失敗した事もある。
例えば社交辞令で「会いましょう」、「いいですね。じゃあ次回会いましょう」って普通は終わるじゃないですか。社交辞令で終わらずに会いに行きますね。
それはやってますね。だからフットワーク軽いとは言われますね。朝出た何かに対して、何か出して午後会ってるとか。基本断る気持ちほぼないので。「やりますか?」って言われたら「やります」だし、「これ困ってますか?」「これですか?」っていう、その速さはたぶん断るって選択肢がほぼない分とても早い。それでもさすがにもう時間がありませんっていうお断りは最近してますけど。最近昼間仕事したら夜全部埋まって、ついに朝も埋まってきたのでこれ以上は入んないんで。
でもそれは相談だったり仕事だったりなんで、相談は多いですね。
それは別段作っているというよりは、やれる事をやってる感じでしかない。
「2)ファシリテーションの原点と学び方」の記事はここまでになります。
続きはこちらにて
次回、3)ファシリテーターとしてのスタイル確立と今後についてになります。