上記イベントにて会話された内容を元に編集したインタビュー記事になります。
本記事は3)ファシリテーターとしてのスタイル確立と今後についてとなります。
3)ファシリテーターとしてのスタイル確立と今後について
人生グラフを見ながらインタビューをおこないました。
該当ブログ記事はこちらです。
このインタビューで内容触れますが、もしご興味ある人はご覧くださいませ。高柳さんのブログ 転職活動について
この転職面談のときまでは請負として発注側から期待された事を聞き出し、対して応えていくっていうスタイルを取っていました。ソニックガーデン代表の右腕にファシリテーターをやられてる方がいて、追加でファシリテーターを募集してたのです。
「ファシリテーターなりたいです。ファシリテーターに何を期待するんですか?」って聞いたら、「えっ?高柳さん何するの?ファシリテーターとして何をやろうと思ってるの?それ聞かせてよ」と言われたんですね。
ソニックガーデンは半年間面接官と対話を重ねて互いのやりたいことや方針に合意が取れたら入る制度でした。最初3回目ぐらいまで俺が絶妙に要望を聞き出そうとしましたが、一切反応してくれず、募集要項にもファシリテーターに必要な要件は書いてませんでした。回を重ねるうちに自分を見つめ直すことに。自分のやりたいは何か、ファシリテーターは何なのかって、それを深く一緒に考えてくれました。最終的に私の方から「たぶんこのソニックガーデンっていう会社では、自分の思ってるファシリテーターはできないから辞退させてください」ってなりました。
一見いい話ですが、ここからが苦悩でした。基本的に相手が何か求めてるから雇ってくれます。自分がやりたい事をぶつけてしまうと「それは高柳さんがやりたい事ですね」って言われてしまいます。自分がやりたい事を相手が望んでるかどうかというすり合わせを普通の会社は新規事業でない限りやらないケースが多いんですね。だから相手の期待値と自分の期待値のぶつけ方が下手くそになってしまい、ここからかなり大変でした。
それはあります。今も結構出し方間違うとうまくお互いつながらないことはあります。相手がイメージしているものがあるなかで、対話をやりましょうというようになりました。でもそれは一致させる方法があったにも関わらず言い方が下手だったことが今ではわかります。戦略というよりはそもそも求めてる物は同じ物なのに、違う言い方をしてる事を相手に気付いてもらうっていうフェーズを入れなかったんですね。まだちょっと経験が浅かったのかもしれません。
部屋を持ちたいですね。自分の場所、自分の自由にできる場所が欲しい。
場所のオーナーさんがいて、相談のうえであのかたちを取らせてもらってるけど、やっぱり場所がある事自体が自分の中ではキーになってるので、稽古場が作りたいみたいな感覚に近いかもしれないです。
お金の問題。1回コワーキングスペースも作ろうと思って試算した事はあるのですがお金儲けの仕事にしようとした時点でうまくいきませんでした。自分が欲しいと思った物をやろうとすると失敗しまった経験はあります。
ある程度は今も我を出していると思います。後から振り返れば結構わがままな事もやっていますし、だいたい仕事の時間も適当にやれています。納期がない仕事やある程度自分が好きなように時間を調整できたり。欲しいと思うものを直接出さずともその方向性に自分が持って行っている気がします。
そうだね、成し遂げたいと思うコンセプトビジョンもないからかもしれません。でも育成者して、養成に興味できた意味では自分のなかにコンセプトに近いものが少し芽生えきたかも。でも高柳と同じ物をコピー、同じ何かを作りたいと思ってる人は期待に答えられないかも。でも相手の個性を引き出しながら、自分のコンセプトを押し付けるではなくて相手の場に合わせながら何か作っていく、もしくは相手がやっていきたいことを発展させるために一緒に組める気は最近はしている。
ホームレスの会社と関わったときに最終的に深く関われませんでした。自分たちの私財を切り崩してその人達を守るっていうミッションが苦手かなと気づいたんですね。
そうですね、家族もいるのでそこまではできないというか。。自分の私財はお金だけでなく自分の時間も含まれるので、会社を変えていくのが時間かかるなっと思って抜けたgumiからフリーランスを決断したときも時間やお金を考えたときに最終的に理想の方に近づけ、コスパの価値が見合うのかが判断軸にあったのかなと思いますね。
自分の身を削ってくださいって言われたら、自分は守りたいのでそれは無理かなと。
稼ぐ話も同じですね。余裕ができてきたから今は与えられる人になりたいってのも変わったのかもしれなくて、そういう状態がないのに与えたいと思って身を削り続けてる人達を見るとやっぱちょっと違う気がしてしまう。
家族に影響する話だったらやらないと思います。そうではない限りは基本答えることにしています。ただそのかわり振り返りはやるようにしていますね。例えばとあるCTOと仕事をした際に使われなかったな仕事をいっぱいやってますね。「これいんじゃない?」って言ったら、パッて「これできました」って持ってって「あっ違うわ」って。どれだけ彼が思ってる物をそのままの状態で見せてあげるか。
そうですね。「それやったら無駄ですよ、絶対失敗しますよ」と言ったとしても、本人の中で全く納得がないので。だったら「早くやりましょう、やっちゃいましょう」って乗ってその人が思ったままの物をそのまま作ってあげようって事が増えました。前はもうちょっといい場にしようと思ってた時期もあるんですけど、失敗したらしたで次のことをやるだろうからそれでいいかなと。
これは演劇の話に近いと思ってるんですよ。たとえば医者という職業は医者しかできませんが、芝居をやると医者の役もあればいろんな役を演じることができる。ファシリテーターも同じなんですよ。猫の殺傷数ゼロを目指すコミュニティやITのコミュニティなどファシリテーションする対象は何でも大丈夫なんで。いろんなものを扱うことができる。ある意味飽きが来ないですね。
みんな誤解してるけど、俺は初めてスクラムマスターを今年勉強したから。でもしらなくずっとアジャイルジャパンでずっといるって話。対象は何でもよくて、人がいてテーマがあって話し合いたいと思ってるんだったら全部できますってかたちになってるんで、なので同じテーマなら正直ね3年ぐらいやってたら飽きてるんじゃないかなって時々思う。
その人が思ってる物だけだったらいいんじゃない。それがいいかどうか悪いかはあんまり。まあ悪事には手は貸さないつもりですけど。どっちでもいいかなって。失敗してもいいかな。こうなっても別にいいかなって。失敗したら失敗したで次の事やるんだろうから。じゃあ失敗しちゃえばいいんじゃない。まあそんな人雇わないですけどね、普通ね。失敗するために人は雇わない。そしたらファシリかな。
「3)ファシリテーターとしてのスタイル確立と今後についてになります。」の記事はここまでになります。
インタビュー記事は以上となります。みなさんいかがだったでしょうか。